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テレビ録画環境改善 (2) - docker-mirakurun-epgstation セットアップ

セットアップの基本は下記

 

1. GitHubから必要なファイルをダウンロード

    git clone https://github.com/l3tnun/docker-mirakurun-epgstation

2. mirakurun/conf やepgstation/configの中の設定を自環境に合わせ修正

3. GitHubのインストラクションに従いイメージのビルドと起動

   docker-compose pull

   docker-compose build

   docker-compose up -d

 

PT3を使用する場合、比較的新しいカーネルを使用している場合はInboxドライバでPT3が認識できるため、configを必要に応じ変更するだけで基本動作はできるようになります。PT3でなく、PX-Q3PE4を使いたい場合や、MirakurunやEPGstation側のイメージに何か追加したい場合はDockerfileの修正が必要になります。

 

docker-mirakurun-epgstationデフォルトのdocker-compose.yml構成ではEPGstationはDockerfileから直接ビルドを行います。ffmpegのビルドもビルドの過程で実施されます。一方でmirakurunについては、デフォルトはchinachu/mirakurunのコンテナイメージをそのまま利用します。

docker pullで引っ張ってくる"最新の"chinachu/mirakurunのイメージの中に自分が必要なツール類がすべて入っていればそのまま使えますが、それ以外の場合は自分でイメージをビルドする必要があります。

 

必要なファイルはdocker-mirakurun-epgstationフォルダの中で、下記コマンドで必要ファイルをダウンロードします

git clone https://github.com/Chinachu/Mirakurun

docker-compose.ymlもdocker-compose buildのコマンドでMirakurunのビルドが行われるように赤字コードを追加します

...

mirakurun:
  build:
   context: Mirakurun
   dockerfile: docker/Dockerfile
  image: chinachu/mirakurun

.....

 

PT3以外のチューナーを使用する場合はmirakurun/conf/tuner.ymlの内容を修正します。

ここで指定するデコーダーがmirakurunイメージの中に入っていないと動きません。recpt1等を指定する場合はMirakurun/Dockerfileの中でインストールしてください。

 

PX-Q3PE4の場合、私は下記を追加しました。

$ cd ~/src
$ wget http://hg.honeyplanet.jp/pt1/archive/tip.tar.bz2
$ tar xvjf tip.tar.bz2
$ cd pt1-17b4f7b5dccb/recpt1/
$ sed -i".org" 's/pt1video/pt3video/g' pt1_dev.h
$ ./autogen.sh
$ ./configure --enable-b25
$ make
# sudo make install

 

PT3を使用する場合、重要な点としてMirakurun/config/dvbconf-for-isdbの下にconfファイルが必要です。デフォルトでは何も入っていません。何も入っていない状態でビルドをした場合、エラーなく最後まで完了しますがイメージを起動するとMirakurunがチューナーでサービス確認をするコマンドが正常に実行されず番組表が取得できず、録画もできないという状況になり困ります。Mirakurun/configの中でgit clone https://github.com/Chinachu/dvbconf-for-isdb.gitで最新のconfを取得すれば動作するイメージがビルドできます。

 

私のもともとの環境では、bcas-perl.plをLinux上で実行してBCASカードをWindowsと共有していた(リモートデスクトップ接続でスマートカードが見えなくなる対策)のですが、今後も引き続きWindows上からもBCASカードにアクセスできるようにbcas-perl.pl (https://github.com/walkure/bcs-perl)をLinux上で実行しておきます。接続したSMARTカードリーダーはLinuxホストではなく、Mirakurunコンテナ上で管理されているためbcas-perl.plもMirakurunコンテナ上に追加し、起動時に実行するように変更することでWindowsとBCASカードを共有します。