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テレビ録画環境改善 (1) - モチベーション

今回も自分へのメモ代わりに作業内容を残しておきます。

まず背景:

 

ここ10年ほど、PCでテレビ録画をしていて Friioから始まり、PV3→PT3とハードウェアは移行してきました。PT3に移行するタイミングで同時に仮想化環境へ移行していますが、録画環境は基本的にWindows OS上でここ10年ほどずっとTV Rockを使っていました。

 

TV Rockは非常に使いやすい安定したソフトであると思いますが、かなり以前に作られたもので更新もされておらず、インターフェースは古く、スマートフォンでの操作も、できないことはないがかなり不自由という状況でした。

 

安定性は抜群だが個人的に以下の不満があり、常々どうにかしたいなぁと思っていました。以下は不満が大きい順に並べています。

  • PT3とTV Rockの再セットアップがかなり手間で、手軽にWindows OSの再インストールができない(できればしたくない)
  • Windows OS上で別の作業中、バックグラウンドでテレビ録画が行われているため気軽にOSの再起動ができない。再起動が必要な作業は録画終了まで待つ必要がある
  • TV Rockの番組表の応答が非常に遅い(10秒以上かかる)ケースがある
  • スマホでTV Rockの番組表を見たときに操作しにくい
  • スマホ上からテレビや録画番組のリアルタイム視聴ができない(代替手段はあるが・・)

 

特に上から2つ目までが大きな不満です。仮想化しているのだから手軽に環境を作り変えたいケースがありますが、安定した録画環境を壊したくないから手軽にできない。PT3をPCIパススルーしているからスナップショットも取れず効率が悪く何のための仮想化なのか意味不明。再起動のタイミングも妨げられるので、作業効率が落ちる等々。

仮想環境なのだから録画専用のVMを新たに立ち上げればいいじゃんというのはもちろん考えたのですが、WindowsVMはそれなりにリソースを食うためこれ以上増やしたくない、管理したくないという背景がありした。

 

いずれ改善しよう、しようと思い続けて数年たっているのですが、サーバーPCを新調したタイミングで環境を大幅変更しました。遅ればせながら、ちょうど本業の仕事でLinuxのdocker コンテナを触っていて便利すぎて感動していたこともあり、PT3 + Windows + TV Rockの環境をPT3 + Linux + docker-Mirakurun-epgstationに移行しました。

すでに移行は完了していて現在安定動作確認中ですが、動きが怪しい部分は残っているもの致命的なエラーはなく動いています。今までの不満も下記のように改善しました。

 

  • PT3とTV Rockの再セットアップがかなり手間で、手軽にWindows OSの再インストールができない(できればしたくない)→ 録画はLinuxWindowsは通常作業専用と環境が分離できたため、OSの再インストールは気軽に実施できる。Linuxの録画環境もdockerを導入したことで、OSの再インストール→docker環境のセットアップ→録画用docker イメージビルド→コンテナ起動で環境構築が終わるため1時間以内には録画環境がリストアできるようになった。

 

  • Windows OS上で別の作業中、バックグラウンドでテレビ録画が行われているため気軽にOSの再起動ができない。再起動が必要な作業は録画終了まで待つ必要がある→録画環境と分離したため、Window再起動のタイミングは録画ステータスに縛られない

 

  • TV Rockの番組表の応答が非常に遅い(10秒以上かかる)ケースがある→ EPGstationの番組表検索や予約追加は遅延なく即座に実施できる

 

 

  • スマホ上からテレビや録画番組のリアルタイム視聴ができない(代替手段はあるが・・)→スマホ上から数クリックでブラウザ上でリアルタイムにテレビ視聴が可能

 

PT3 + Linux + docker-Mirakurun-epgstationのセットアップの方法詳細は様々なサイトで解説されていてググればわかるので省略します。今回はPT3およびPX-Q3PE4両方で動作確認したため、はまった点、修正した点を中心にメモを残します。